2020年9月16日
2020年9月16日。
本日、学校法人 高木学園は創立112年を迎えました。
創立者の髙木 君(たかぎ きみ)先生が慶應義塾の創立者・福澤諭吉先生のお話を聞いて、「女性が学んで社会に貢献するために学校が必要だ」と感じたのは15歳の時のことでした。
その決意を胸に、20代の若さで誰の援助も受けずに裁縫学校を創立したのが、ちょうど112年前の本日です。
現在の世の中とは異なり、女性が社会で何かを始めることは困難を極めたに違いありません。
ですが、君先生のモットーは
「なせば成る」
女性が学校を創るなどということは「無理」と誰もが思っていたことを、「なせば成る」精神でやり遂げました。
そんな君先生の講演の録音データが現在も残っていて、私も折りに触れそれを聞き返すのですが、その中で君先生は
「みなさんは、できないと思うからできないんです。できると思えば、絶対できるのですよ。何事もなせば成るんです。」
と生徒たちに伝えています。
それから112年という長い時間を経て、現在の高木学園があります。その間、学園は常に順風満帆というわけではありませんでした。そして2020年は、コロナ禍という予想もしなかった世界的な困難な状況に直面しています。この状況で私たちが生徒のために、次世代のために何ができるのか、それを真剣に考えて前進し続けたいと思います。どのような課題がやって来ようとも、絶対にそれを乗り越えるという意思を持ち、君先生の遺志に忠実に、今後の社会に貢献する女性を育てる教育に邁進したいと考えています。