2017年8月1日
先週木曜日から土曜日の夜まで、駆け足でフィリピンのセブ島に出かけてきました。
このセブ島訪問は私の人生観を大きく変えるようなインパクトと感動を伴うものでした。
そして、改めて感じたこと・・・それは、「(今の自分がどのような状況にあっても)誰もが夢に向かって熱く生きるべきだ」ということ。そして「世界のどんな場所にも素晴らしい人や学ぶべきことがあって、生命が続くかぎり、そうした人たちと接しながら夢を実現していきたいし、生徒のみなさんにもそうであって欲しい」ということです。
先回のこの場でも、私が輝くような目をした女子生徒の皆さんと接する機会を得たことをご紹介しました。実はこのお話には後日談があります。
その学校のオフィスで会った女性スタッフの方。お話を聞いてみると、ここの学校の卒業生でもあり、英語の先生でした。経済的に恵まれてはいない家庭に育ちながらも、奨学金をもらってこの学校を卒業し、優秀だったために(何しろ3,000人もいる生徒の中からはほんの数人しか大学に行けません)大学も奨学金を得て卒業したとのこと。
「あなたの人生の目標って何ですか?」と聞いてみたところ
「私の長期的なゴールは、フィリピンの大統領になることです。そのために、私は法律か政治の大学院に行って学びたい。」
とそれは真剣なまなざしで教えてくれました。
帰国後、実はその彼女と、SNS経由でコンタクトすることができたのですが、彼女からこんなことを言われました。
「アキコさんたちが学校に来てくれて、私の夢を再度強く思い起こさせてくれた。本当にありがとうと言いたいです。」
彼女は決して恵まれた家に生まれたわけではありません。ですが、ものすごく熱心に学んで、この社会を変えたいという強烈な想いを持っている。そしてそれを実現するために行動しようとしている。その姿に大変感動しました。
また、セブ島ではもう一つ印象的な出会いがありました。
それはセブ島で現地の経済的に恵まれない子ども達に徹底的に学ぶ環境を提供して、フィリピン社会を変革するために挑戦を続けている、日本人の山中博先生という方です。(山中先生は”DAREDEMO HERO”という支援団体を立ち上げられています。詳しくはこちらをご覧ください。)
もともと東進ハイスクールの人気講師だった山中先生は、ある時ご自身の人生を見つめ直したいとセブ島にでかけられたそうです。そこで目にしたあまりの社会の矛盾、経済格差に愕然として、何ができるだろうかと真剣に考えられた結果、貧困にあえぐ子どもたちの中でモチベーションのきわめて高い子たちに徹底した教育の機会を与えて、フィリピン社会のリーダーを育てることに人生を賭けようと決意されたそうです。(その詳しい経緯はこちらに紹介されています。)
実際に、現地でどんどん優秀な生徒たちが先生のもとから巣立っています。私は山中先生のお話を色々なところで聞いたことがあり、今回セブでぜひうかがってみたいと思って山中先生にお会いしました。この先生の情熱に、本当に心を打たれました。
そして、世界のあらゆる場で学ぶことが・ヒトがいて、そうした出会いを大切にしながら、自分の夢を絶対に実現させるべきだという確信を得て帰国しました。
これから社会に飛び立っていく在校生の皆さんにも、ぜひ私が今回感じたような強烈な体験をして欲しい(セブについては、楽しみにお待ちください)、そして今どのような状況であっても、ぜひ夢を持って欲しい、その実現に向けて毎日歩き続けて欲しいと感じています。